西福岡のぞみ教会は

                                       協力牧師 亀井 良雄

 

 のぞみ伝道所は城西教会の伝道所でしたが、こちらから母教会をお願いしていました。いつまでも城西教会にお世話になり続けることもできません。2019年5月第3主日に、教会組織会議を開催し、福岡地方連合の諸教会のご承認を頂いて、教会になりました。更に、同年11月、日本バプテスト連盟の総会において、連盟への加盟が承認され、日本バプテスト連盟の所属で在り、同時に、その構成員の一つになりました。以下の事は、伝道所時代の文章ですが、基本的に方針は変わって居りません。


 今私たちはサテライト伝道所という言葉で城西教会との関連を検討していますが、これ迄と異なってしまうのでしょうか。基本的には同じです。バプテスト連盟内に於ける力学的な立場は変わりません。サテライトは「衛星」ですから、本体の引力圏にあります。母教会から離れては存在できません。離れると私たちはバプテスト連盟に留まる事、そして宗教法人として存在する事ができません。既に経済的に自立しても、無償の支援を受けているわけです。
 それでは、衛星は本体と一つかと言えば、別個の存在です。単なる従属体ではありません。
衛星には「遠心力」等が働いていて、本体から離れています。その「遠心力」とは何かと言えば、本体とは別の動機、目的、使命が在るという事です。伝道所を英語でミッションと言いますが、この語には「使命」の意味もあります。
 通常は福音伝道を第一の目的にして、母教会から株分けの形で分かれて次第に教勢を大きくして、一個の独立した教会と成る事を使命にする集いです。母教会と伝道する地域、対象とする人々が異なる訳です。言い換えれば具体的な使命、ミッションを別にする事です。    
ところが、城西教会とのぞみの関係は出発点が違うのです。城西教会から出たのではなく、独自に出発したのぞみ伝道所が途中で母教会を城西教会にお願いしたわけで、しかもそれからかなりの年月が経ちました。
この間に城西教会からは全国支援拠開拓伝道の西部教会が自立しました。一方のぞみ伝道所は、現時点で教会組織をする教勢ではありません。
そこで今回、のぞみ伝道所が、母教会とは異なる具体的な自分たちの使命を自覚し、その達成のために働き努力する事で遠心力を生み出そうとする、それをサテライト伝道所と呼ぶ試みを提案しているのです。
母教会の城西教会から「無償の支援」を受けつつ、自前の使命・ミッションを具体化し、その実現に向けて努力する「集い」を目指す事です。
この際、以下のような具体的な「使命」を提案します。長期の使命というより、短期の時間の区切りの中でそれを考えました。
 期間内で達成できなければ、継続するか、中止するか、その時点でのぞみ伝道所で先ず、決断し、その上で城西教会の了解を得るという手続きを踏みたいと思います。
とにかく、今出来る事から、先に一歩を進め、そこから私たちに出来るサテライト像が生まれて来ると思います。

使命の具体案
1.何人かの方々の信仰告白へ向けて努力する事
2.東日本大震災への義捐金拠出を継続する事(2015年度は半額をネパール大地震に献金しました。)長命ヶ丘教会を通して。
国際的にも、「国境無き医師団」と中村哲氏の「ペシャワール会」、さらに地元の特定非営利活動法人 わたしたちの高齢社会をつくる会(ケアサービス「徒然」)にも献金します。
現在クリスマス献金を送っている5か所に継続して献金する事、久山療育園、止揚学園、おにぎりの会、ともし火献金、東日本大震災(長命ヶ丘教会を通して)
3.久山療育園のための毎月の街頭募金への協力活動

「のぞみ」という名の由来」
  私たちは1994年5月から、無牧師になった周船寺伝道所を改名して歩み始めました。主イエス・キリストが私たちに「臨み」下さる事に私たちの「望み」があるとの信仰告白から、西福岡「のぞみ」キリスト伝道所と名付けました。